日本人には馴染みの薄い『ペイントボール』という競技。サバイバルゲームが趣味の方なら、聞いたこともあるかもしれませんが、そうでもなければ、聞いたこともない人がほとんどでしょう。
この『ペイントボール』、アメリカ人ならほとんどプレイしたことがない人はいないほど、全米で大人気の競技です。よく知らない人だと「サバイバルゲームの海外版」などと勘違いしてる人も多くいますが、実はけっこう違います。
ペイントボールは絵の具が詰まった球が発射されるペイントガンで敵チームと撃ち合い、フラッグを取り合ったり、相手方を全滅させる競技です。
サバゲーとかなり似てはいますが、似て非なるゲームです。最近ではサバイバルゲームもスポーツの一種だと認められつつある傾向もありますが、サバイバルゲームはやはりミリタリー要素の色濃い「戦争ゲーム」というのは共通認識としてあるでしょう。それに対してペイントボールは、絵の具で撃ち合うというごくごく健康的な競技であり、あくまでもスポーツ競技です。
また、ペイントボールは審判がいたりルールが明確化されている(まぁ、イコール正式な競技となるのかもしれませんが)のも大きな違いの一つです。
ペイントボールの誕生
ペイントボールの誕生は1980年ごろ、つまり今から約40年前と、そこまで古くありません。元々はアメリカの牧場主が種類の異なる牛を区別するために絵の具で印を付けたのが始まりです。牧場主たちが当時使用したのは『ネルスポットガン』と呼ばれるペイントボール(弾)を撃つ道具でした。
最初は牛のマーキングに使用されていたネルスポットガンですが、さすがは遊び心満載のアメリカ人。そのうち、牧場主達がふざけてお互いをこのペイントガンで撃ち合うように(なんだか、盛り上がっている様子が目に浮かぶようですね!)。
このおふざけ撃ち合いゲームがどんどん、発展(エスカレート?)していったのが現在のペイントボールの始まりとなります。
『ちょっとあいつも呼んでこようぜ』→『せっかくだから、チーム分けして戦おうぜ』→『それぞれの陣地に旗をたてて、奪い合うルールにしようぜ』。
きっと、このように進化していったのでしょう!
その後、名称も『ペイントボール』になり、全米で大流行となりました。現在では正式な競技となっており、世界のペイントボール人口は1.000万人以上とも言われています。