PICK UP!珍銃も多数登場!2013年の隠れ傑作『デッドマン・ダウン』を推す《シネマ活動大射撃》

2017年12月07日

エンタメ 映画

『デッドマン・ダウン』

2013年アメリカ映画 118分

監督 ニールス・アルデン・オプレヴ 『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』
出演
コリン・ファレル 『マイアミ・ヴァイス』
ノオミ・ラパス 『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』
テレンス・ハワード 『アイアンマン』
ドミニク・クーパー 『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』
イザベル・ユベール 『エル ELLE』

2013年10月劇場公開作品

【ノーマークの地味映画がまさかの傑作クライムアクションだった!】

この作品に出会ったのは2013年の秋。期待マンマンで鑑賞した、ハリウッド名優共演の某ガンアクション映画『2○○S』(ほぼ自白している)が私的にガッカリの出来・・・「くそっ!なんだよこのモヤモヤ、エッチな店でも行っちゃおっかなーだ!」と、ヤケ気味に歌舞伎町の今は無き新宿ミラノ座を出ると、隣のミラノ座3という小さい劇場で『デッドマン・ダウン』なる復讐ものを上映中らしい。明らかにポスターもB級臭がプンプンしているが、何か惹かれるものを感じ「まあ、これもハズレだったらマジでエッチなお店(以下同文)」と、参戦。

鑑賞後。

「これは拾いものの傑作じゃーん!!祝いにエッチなお店(行ってません)」と、スッキリした顔で(だから行ってません)劇場を後にしたのです。

【絶望どん底の男女が復讐とタッパーで絆を深めるバイオレンスラブストーリー】

どんな話かというと、裏社会で汚れ仕事に従事するフリして妻子を殺した組織に復讐するコリン・ファレルと、交通事故で顔にエゲツない傷を負った引き籠もり気味のノオミ・ラパスが出会い、料理のタッパーのやり取りとお互いの復讐を通じて恋に落ち、最後はドンパチという内容です。かなり雑な説明ですが、監督がダークなミステリーである『ミレニアム』シリーズを撮ったスウェーデンの方なのでヨーロッパ的な暗さや繊細さがあり渋く味わい深い一品になっとります。非情で切なくバイオレントなシーンも多いですが、傷ついた男女の感情の機敏や暖かみのある交流もGood。クライマックスでは大型車で敵の屋敷に特攻!爆薬とサブマシンガン使っての大バトルというツボを押さえた展開もステキです。ラストが甘いという人もいますが、日本の任侠映画にも通ずる情とフランス映画のようなイキフンが心地良いのです。

さて、そんな本作ですが殺し屋と復讐と暴力組織が絡みますので、当然銃もガンガン登場します。王道から珍銃まで数多く登場する中から主なものを挙げると・・・。

Cz75(2ndモデル)

コリン・ファレル演じるヴィクターのメインアームとして登場。コンバット・シューティングの神様ジェフ・クーパーに高く評価されたことでも有名な、チェコが産んだ自動拳銃の名作。日本でも何気にファンが多く筆者も好きなオートのベストに数えております。劇中ではヴィクターが常時携行し、ほぼ全編に渡ってその麗しきお姿が見られます。ですが発砲シーンは1回のみとなります。

※写真はマルシン製ガスガンです。

 

TEC-9(KG9)

スウェーデンで軍用サブマシンガンとして設計されボツになった銃が、アメリカでセミオート拳銃として売るため作り直されたKG9。それをベースに作られた激安銃TEC-9はチンピラ御用達として有名ですな。本作のオープニングで麻薬組織との取引の際にビクターが携行するのがコイツです。結果「取引はご破算→HIPHOPをBGMに銃撃戦」という安定の流れが潔くて心温まります。

※写真はマルゼン製のモデルガンです

 

FPK / PSL スナイパーライフル

そのフォルムから見ても一目瞭然、AK-47をベースにしたルーマニア製の狙撃用ライフルでございます。小隊向けのマークスマン(選抜射手)ライフルとして開発されたということですが、一瞬ドラグノフ狙撃銃と思ったのですがコイツだったんですね。劇中で使用されたのはハンドガードとストックがAR-15仕様のオールブラックモデルでした。ヴィクターがレストランから出てきた憎きボスをビルの屋上からコイツで狙撃しようとしますが失敗してしまします(ザンネン!)

 

クリス・ベクター サブマシンガン

お披露目時にガンマニアが一斉に「大工道具かよ!」あるいは「デカめのホッチキスかよ!」とツッコんだかどうか分からないストレンジなフォルムを持つアメリカ製サブマシンガン。高い消音適性と威力を持つ.45ACP弾を使用する低反動型サブマシンガンとして注目される。本作ではヴィクターがクライマックスの殴り込みでコイツを景気よく撃ちまくります。因みにコリン・ファレルは気に入ったのかリメイク版『トータル・リコール』でも使ってます。

※写真はKSC製ガスガンです。

 

ブローニング・ハイパワー

多弾装オートの走りにてヨーロピアン・オートの古典的名作であるベルギー製自動拳銃。その高い性能と信頼性から世界中の軍隊や警察で使用され映画にも多く登場してますね。因みに『ダイ・ハード』の原作『ナッシング・ラスト・フォーエヴァー』では、主人公はベレッタでなく本銃を使用してます。本作ではヴィクターの仕事仲間で奇妙な友情を育むダーシーが使用。グッとくるラストを盛り上げます。

※写真はマルシン製モデルガンです

 

スター ファイアスター M-43

コルト・ガバメントのコピー拳銃として、多くの名作アクションで「影武者」を演じたスターモデルBで知られるスペインのスター社が1990年代半ばにリリースした9mm×19モダンオート。映画ではほとんど見かけず本作が初登場?と思ったら、あの『キル・ビル Vol.2』でユマ・サーマンがコイツのロングバレルカスタムモデルを使用していた様子。本作ではヴィクターの宿敵であるアルバニアン・マフィアのイリルが使用。

その他にも

H&K USPや、S&W M659、ジェリコ941、S&W M386、コルトパイソン 2インチ シルバーモデル、イサカM37(ピストルグリップ)、ノンリコ56−1、AKU-94 ブルパップ、そしてMP5のクローンカスタムモデルであるCoharie Arms MP-10などなど、王道から珍銃までよりどりみどり状態でございます。

 

ハリウッドの王道的ノンストップアクションとはひと味違う、情感ただようハードボイルド・ラブストーリーとしても渋めのガンアクションとしても楽しめる小品。是非チェックして頂きたいオススメ映画でございます!!

 

投稿者:ToyGun.jp編集部