PICK UP!「シネマほぼ百発百中!Gun観しやがれ!」第21回『キングスマン:ゴールデン・サークル』

2017年10月16日

エンタメ 映画

「シネマほぼ百発百中!Gun観しやがれ!」

  ~狙った映画はだいたい外さないシネマヒットマンが送る怒濤の銀幕見聞録~

第21回『キングスマン:ゴールデン・サークル』

Ⓒ2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

 

監督:マシュー・ヴォーン 『キック・アス』『キングスマン』
原作:マーク・ミラー、デイヴ・ギボンズ(from『ザ・シークレット・サービス』)

キャスト:
コリン・ファース 『英国王のスピーチ』
タロン・エガートン 『キングスマン』
ジュリアン・ムーア 『ハンニバル』
マーク・ストロング 『シャーロック・ホームズ』
チャニング・テイタム『ヘイトフル・エイト』
ジェフ・ブリッジス 『トゥルー・グリット』
ハル・ベリー    『チョコレート』

2018年1月5日(金)全国ロードショー。
2017年/イギリス映画
英題:kingsman:The Golden Circle
上映時間:141分
映倫区分:PG12
配給:20世紀フォックス映画
■公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/kingsman/

 

【解説】世界を熱狂させたスパイ紳士たちがより過激になって帰ってきた!

故ロジャー・ムーア時代の奇想天外な『007』の世界観と、『キック・アス』のPOPでブッ飛んだブラックテイストを融合した新感覚スパイアクションとして全世界でスマッシュヒットとなった『キングスマン』がさらにパワーアップして帰って来た!

表向きはロンドンの高級テーラー、その実態はどの国にも属さない世界最強のスパイ組織「キングスマン」は、ある日謎の組織「ゴールデン・サークル」の襲撃を受け壊滅状態に陥る。辛うじて生き残ったのは下町のチンピラから一流エージェントへと成長したエグジーと、ベテランのメカ担当マリーンの2人・・・。やがて彼らはアメリカの同盟機関「ステイツマン」と合流、互いに文化の違いを乗り越えながら強大な敵の陰謀に立ち向かう。

監督は前作に続きマシュー・ヴォーンが担当。「コイツが撮れば間違いない!」と、映画ファンから絶大な信頼を得ている彼が初めて自作の続編を手掛けることで注目が集まっている。キャストは主人公エグジー役のタロン・エガートン、マリーン役のマーク・ストロング、そして前作で殉職したハリー役のオスカー名優コリン・ファースも含めたお馴染みの顔ぶれに加え、アメリカからジュリアン・ムーア、チャニング・テイタム、ジェフ・ブリッジス、ハル・ベリーなど豪華キャストが新規参戦!そしてナント、あの超大物ミュージシャン、エルトン・ジョンが本人役で登場。主要キャストを食うほどの強烈すぎる存在感を発揮している。

オシャレでブッ飛んだガジェット、キレッキレのブラックユーモア、アクロバティックなアクションなどなど、POPな笑いとバイオレンスが絶妙に同居するキングスマン・ワールドが再び世界を熱狂の渦に巻き込むこと間違いなしだ!

 

 【物語】イングリッシュマン・イン・ケンタッキー!

ロンドン、サヴィル・ロウにある由緒ある高級テーラー「キングスマン」その実態は、どの国にも属さない世界最強のスパイ組織である。
歪んだエコ理念のもと、人類抹殺を目論んだ悪の企業家ヴァレンタインの野望を粉砕したエージェント、エグジーは今や一流のスパイ紳士へと成長していた。

ある日彼はかつてのキングスマン候補生でダークサイドに堕ちたチャーリーに襲撃される。片腕をロボットアームに改造し、《右腕だけター○ネーター》と化したチャーリーを何とか返り討ちにするエグジーだったが、切断されたロボットアームが独自に動き出しキングスマンの機密事項をハッキングしまう。

そして後日、エグジーのアパートやキングスマン基地がミサイルが襲う!恋人とその両親と会食中だったエグジーは助かったものの、留守を任されていた悪友と愛犬、そしてキングスマンエージェントたちが犠牲になってしまう。絶望するエグジーの前に現れたのは間一髪難を逃れたベテランのメカ担当マリーンだった。事件の黒幕は全世界の麻薬市場を支配する巨大組織「ゴールデン・サークル」。上品な物腰とフェミニンなイキフンとは裏腹に、やらかした部下をハンバーガーに調理する女ボス、ポピーはカンボジアのジャングルに自らの趣味である50年代ワールドを築き上げる《アメグラに取り憑かれたサイコパスぶりっこBBA》なのだ。

2人は組織が機能不可に陥った際のエマージェンシーポイントへ向かい、そこに隠されていた1本のバーボンウイスキーを手がかりに(というか、ヤケ酒してたら偶然ヒントを発見)アメリカはケンタッキー州にあるウイスキー蒸留所へ向かう。そこに待っていたのはテンガロンハットにジーンズというコッテコテのUSAガイと、美しきメカ担当お姉さん。彼らはアメリカの同盟機関「ステイツマン」のメンバーであった。そして、驚くことに彼らが保護していた記憶喪失の男はエグジーを下町のチンピラから一流のスパイ紳士に育て上げ、ヴァレンタインの凶弾に倒れた伝説のエージェント、ハリーだった。

イギリスとアメリカ、文化や身だしなみの違いを超えて彼らは「ゴールデン・サークル」の恐るべき野望を阻止できるのか?

【Gun】トカレフ改のキングスマンピストルに加え、S.A.A版キングスマンピストルが登場!

前作においてガンマニアやプロップマニアを驚愕させた、キングスマンの制式拳銃「キングスマン・ピストル」。何かと悪名が付きまとい、映画でも災いの象徴たる扱いのトカレフTT-30をベースに、アンダーバレルに散弾発射アタッチメントを施したオリジナルカスタムである。今回もエグジーとハリーが使用してアクションシーンを盛り上げている。

さらに今回はアメリカの同盟機関「ステイツマン」の制式拳銃として「ステイツマン・ピストル」が登場。いかにもアメリカらしくコルトS.A.Aのニッケルモデル(長さ的にはアーティラリータイプ?)にアンダーバレルを装着した代物で、ステイツマンの№1エージェントであるウイスキーが2丁拳銃でアクロバティックなガンプレイを披露する。ちなみにのアンダーバレルは散弾ではなく通常の45口径弾を発射する。

他には、ステイツマンの問題児テキーラが使用するマーリン1895SBLレバーアクションライフル、「ゴールデン・サークル」の襲撃部隊やセキュリティが使用するH&K G36Cなどが登場。

【寸評】英米スパイ共同戦線の切り札はまさかの「エルトン祭り」

当コーナーの第5回でも紹介した2015年の新感覚スパイアクションの続編。イイ意味で道楽路線に走っていた頃の007が持つ奇想天外な物語を毒気に満ちたPOPさで味付けした傑作が早くも帰ってきてくれた。

今回は早々にキングスマンの基地やエージェントが狙われほぼ壊滅という、「ウルトラマンレオ」の円盤生物シリーズ的絶望的状況から始まり、イギリスからアメリカへ飛び出すという展開。前作と同じ作りにはしないというマシュー・ヴォーンの意気込みがビンビン伝わりアクションもスケールも格段にアップしたの一級のエンターテイメントとなっている。

キャストも前作以上に豪華で(オスカー受賞者が一気に3人も参戦!)皆さん肩の力を抜いて非常に楽しそう。特に悪役のジュリアン・ムーアは前作で派手好きのイカれたエコテロリストを演じたサミュエル・L・ジャクソンと並ぶトンでもないアメリカンサイコママを怪演して最高である。

ただ少し残念なのは、詰め込みすぎのきらいがありスケールアップには成功したものの、前作にあったタイトさや洗練さが少々失われた点である。悪役とアメリカ政府側の駆け引きにおける毒気溢れる展開やグロテスクなユーモアはイギリスらしい意地の悪さで(一応褒めてます)好き嫌いが別れるだろう。

しかしながら、凡百のアクション映画にはないピリッとスパイスの効いた味付けとブッ飛んだ演出は流石マシュー・ヴォーンである。初の続編としての気負いがやや見られるものの痛快な気分で劇場を後にできること間違いなし。

それにつけても出てくるだけで画面を支配するエルトン・ジョンは反則というか卑怯にも程がある。本人役で特別出演の筈なのに、乱暴にいえば直接ストーリーに関係ないのに、気が付けば「エルトン祭り」。

永きに渡りミュージックシーンの第一線で活躍する超大物の恐るべき底力を見せつけられた様な気がする・・・。

前作未見の方は必ず前作を予習の上、観て頂きたい。

日本公開は来年1月8日でやや先であるが、混迷の時代の新年を景気よく飾ってくれる痛快アクションとしてオススメである。

投稿者:ToyGun.jp編集部