PICK UP!【個人的Gun備忘録コラム] モデルガン組み立てキットの忘れられぬ醍醐味

2017年07月20日

コラム 企画

今でこそ数が少なくなったモデルガンの組み立てキット(マルシンとハートフォードくらいか)

筆者がモデルガンに目覚めた1980年代前半頃。街の普通の玩具店でもモデルガンが並んでおり、それらの多くは完成品ではなく組み立てキットであった。オールドファンならご存知であろう、LS(エルエス)のプラモデルガンから、今とときめく東京マルイから発売されていた本格的発火式モデルガンの組み立てキットまで、ワクワクしながら眺めていたものだ。

LSのプラモデルガンは文字通りガンのプラモデルであり、非常に軽くハンマーやトリガーは可動するものの発火もBB弾発射もない。フォルムもあまりリアルではなく(健闘はしていたが)いわば雰囲気を味わう程度の造りだが当然値段も安く、本格派モデルガンを手にするまでのプレ期における代用品のようなものであった。

それでも、中学生にとっては初めてのモデルガンであり、パッケージに書かれた兵士や刑事、ギャングなどの妙にリアルなイラストも少年心をくすぐった(44マグナムを愛用するあの刑事のようなイラストもあった)。

そして、LSを卒業すると、東京マルイの組み立てキットモデルガンに熱中し始めた。

こちらは本格的な発火式モデルガンであり、当然値段も組み立てる工程もLSより格段に上である。少ない小遣いを貯めに貯めてようやく入手したマルイの組み立てキットはシルバーの44オートマグだったと思う。

自慢ではないが不器用で、LSのプラモデルガンを組み立てるのが精一杯だった少年期の筆者は本格派モデルガンのキットに悪戦苦闘。フレームのシルバーメッキの一部を傷つけて剥がしてしまい半べそをかく始末であった。見かねた父親が情けない我が息子に呆れながら組み立てを引き継ぎ、無事完成。カートリッジにキャップ火薬を詰め装填、スライドを引き、引き金を引く。

乾いた音と共にカートリッジが排莢され、当たりが火薬の匂いで満たされると折れ気味の心は瞬時に復活を遂げた。げんきんなものである。

ようやく自らの手で何とか組み立てることが出来たのは、次に購入したコルト・ガバメントモデル。二日ほどかけて組み立て説明書とにらめっこしながら組み上げ、発火させた時の感動は未だ忘れられない。

今や、トイガンの主流はエアソフトガンとなり、モデルガンも昔とは比べものにならないほど精巧でリアルな完成品が発売されている。

しかし、自分の手でモデルガンを組み立てるあのワクワク感と、組み立てたものが見事な可動を見せた際の快感は未だ忘れられないものだ。

若い方にも機会があれば、是非体験して頂きたい。

組み立てに要したその時間の贅沢さと、完成させたモデルガンに対する愛着。

これぞトイガンの醍醐味、といっても過言ではないだろう。

※記事内の画像は、MGCから発売されていた「コルト・ガバメント・シリーズ70 ヘビーウェイト」モデルガンの組み立てキットです。
※画像提供:アンクル新宿店 http://uncle-shop.com/

投稿者:ToyGun.jp編集部