PICK UP!【シネマ活動大射撃:特別編】男汁特濃200%ウォルター・ヒル、ナンデス!

2017年03月31日

エンタメ 映画

Bullet To The Head映画「バレット」(2013)より  © 2012 HEADSHOT FILM INVESTMENTS, LLC

君はウォルター・ヒルを知っているか?

【デビュー間もなく訪れる黄金時代と今も尚語り継がれる名作群】

70年代〜80年代にかけて、ストイックの金太郎飴みたいな傑作硬派アクションを手掛け、映画ファンの絶大なる信頼を勝ち取った偉大なる漢気監督、それがウォルター・ヒルである。

脚本家として、しょぼくれ探偵コンビが44マグナムでヘリを撃ち落とすカルト的名作「殺人者にラブソングを」(72)、マックイーン&サム・ペキンパーの名作バイオレンス「ゲッタウェイ」(72)などアクション映画の名作を手掛け、ブロンソンとコバーンが組んでケンカ稼業に励む「ストリートファイター」(75)で監督デビュー。

以降、「ドライヴ」(2011)に影響を与えた「ザ・ドライバー」(78)、ストリートギャングの逃避行を描いた「ウォリアーズ」(79)、エディ・マーフィーを発掘したバディアクション「48時間」(82)、ロックンロールの寓話にてモダン・ウエスタンである「ストリート・オブ・ファイヤー」(84)などなど、手掛ける作品みんなアクション映画のお手本にて大傑作という怖いモノ無しの男っぷりを発揮!

しかも、同時期にあのSFホラーの記念碑的名作「エイリアン」(79)の製作を担当するという先見の明も持っちゃうという・・・(あの腹から飛び出すフェイスハガーには「お前グロすぎかよ!」と突っ込んだらしい)

ヒル♪ヒル♪ヒルなんです♪

まさにこの時期のウォルター・ヒルは関われば傑作が出来ちゃう♪な、神のようなお人でございましたとさ。

 

【基本的に作品には全てウエスタン要素が盛り込まれている】

80年の「ロング・ライダース」、93年の「ジェロニモ」、意外にも本格的なウエスタンはこの2本のみであるが、ヒルの作品群には根底にウエスタン魂が根付いている。「ザ・ドライバー」の主人公がカントリーウエスタンを愛し、カウボーイの通称を持っていたり、襲撃者をかわしながら砦へ逃げる「ウォリアーズ」なんてモロに騎兵隊VSインディアンの構図だし、「ストリート・オブ・ファイヤー」の主人公はロングコートにレバーアクションライフルを使用するなど、基本ヒルの監督作はウエスタンと思って間違いないだろう。

【円熟期・新たな試みと若干の失速】

80年代中盤〜90年代にかけては、ヒル版「ワイルド・バンチ」ともいえるウエスタン×ミリタリーな「ダブルボーダー」(87)、初の続編となる「48時間 PART2 帰ってきたふたり」(90)では、ヒル組ともいえるニック・ノルティ、当時人気最高潮のシュワルツェネッガーがソ連の最強デカに扮した「レッド・ブル」(88)、整形&ネコパンチ前夜の絶頂期のミッキー・ロークのラブコールに答えた「ジョニー・ハンサム」(89)など、名だたるスターを主演に迎えた円熟期が始まる。同時に、醜い男が整形して復讐する「ジョニー・ハンサム」では人間の孤独と鬱積した暗い内面にスポットを当てたり、初のコメディとなる「マイナー・ブラザーズ/史上最大の賭け」(85)、ミュージシャンの心の旅路を描いた「クロスロード」(86)といった、新たな試みの作品を手掛けた。

しかし・・・アクション映画においてはやや往年のキレ味が鈍り、作風が悪い意味でワンパターン化し出すのもこの頃・・・。

【男気時代の終焉=ヒルの終焉・・・なのか?】

90年代後半〜2000年代ともなると、時代の波と9.11の影響もあり、男臭い系アクション映画に翳りが見え始める。我らが黒澤の「用心棒」のリメイクであり、「荒野の用心棒の」異母兄弟となる「ラストマンスタンディング」(96)で、ブルース・ウィリスにガバを撃ちまくらせて復活を試みたものの、弾丸の量に反比例して本作がヒルの長き不在の入口となってしまう・・・。以降は「エイリアン」シリーズの製作で食いつなぎながら、全く奮わなかった拳闘アクション「デッドロック」(2002)、いろいろあって名義変えちゃった「スーパーノヴァ」(2000)など、ヒルは表舞台ヒルズから遠ざかってしまう。

「そーいや、ヒルって人いたよね」

まさにヒル間から酒をあおってヒルナンデス見ながら「バーロー、南原!お前昔「やるやら」で「ストリート・オブ・ファイヤー」パロってたなこの野郎!」と愚痴りたくなるヒルであった。

 

【復活仕掛け人スタローンとファイト一発!まだまだやるぜ期】

Bullet To The Head映画「バレット」(2013)より  © 2012 HEADSHOT FILM INVESTMENTS, LLC

 

そんなヒルは以前から組もう話が出たが実現しないままだったシルベスター・スタローンのラブコールに答える形で2012年に久々のアクション復帰作「バレット」を撮る。元々若手監督が撮る予定だったが、「これはヒルが撮らなきゃオレは降りるぜ!やっぱ男気アクションはヒル、ヒル、ヒルナンデス!」

さすが、エクスペンダブルズ隊長である。こうして炸裂したヒル節は、殺し屋と刑事のコンビ、ウインチェスター振り回す主人公、マッチョオッサン2人が斧で殴り合うクライマックスなどなど、21世紀の映画とは思えないほどプリミティヴかつワイルド。テレ東の午後ローが泣いて喜びそうな快作となった(ヒットしなかったけどね)。

そして、今年(カナダでは2016年公開)遂にヒルの新作が登場!「ワイルドスピード」シリーズのワイルドなヒロイン、ミシェル・ロドリゲスを主演に迎えた(初の女性ヒロイン!)

「The Assignment」

が全米公開!!凄腕の殺し屋が敵に捕まってしまい、イカれた外科医から性転換手術を強行されて、気がつくとアラ女の子・・・という狂った内容のアクション。結論としてやっぱ男が主人公じゃねえか!!音楽はヒルのお友達というか腐れ縁のライ・クーダー!!やっぱ期待しちゃうぜ!!!

でも、現時点で日本公開未定・・・頼むぜ!

頑張れヒル(75歳)アクション映画の神様はやっぱヒルナンデス!

 

ガンアクション豊富なヒル作品!どや!
投稿者:ToyGun.jp編集部