PICK UP!「銃のギモン・教えて!!トイガンJP」第2回【銃の消音効果:枕やペットボトルで銃声を消せるのか?】

2017年03月29日

コラム 企画

映画やドラマでたまに見かける、枕やクッションに銃口を押し当てて相手を撃つ場面、あるいは空のペットボトルの口に銃口を入れてサイレンサー代わりにする場面。これって本当に消音効果あるんですかねえ・・・。

「銃のギモン・教えて!!トイガンJP」第2回【銃の消音効果:枕やペットボトルで銃声を消せるのか?】

ƒJƒ‚ƒVƒJ ‚̃Rƒs[

まず、結論から申し上げますと・・・

銃声が消えることなどありえません。

その代わり、銃声が小さくなることはあります。なので、暗殺や狙撃といった隠密射撃に使用される銃専用のサイレンサー(消音器)は、むしろサブレッサー(減音器)というべきであると専門家さんなどから指摘されてますが、サイレンサーというワードは英語でも完全に定着してフツーに使われてます。

銃声の正体とはなんぞや?

銃声というのは、火薬が燃焼して発生するガス圧が密封状態の銃身から弾丸を待機中へ押し出した瞬間に発生する《爆発音》です。また、弾丸の速度が音速(例:気温15℃→約341m/秒)を超えた場合、たとえ瞬間的でも飛行する弾丸が大気と激しくぶつかり合う衝撃音(ソニックブーム)が爆発音に重なり合って銃声となるのです。

映画やドラマだけの根も葉もない演出とは断言できない

結論は冒頭で申し上げましたが、実は枕やペットボトルによる消音効果については全否定できるものでもないのです。前述の銃声の正体から考察すると、枕やクッションに銃口を押し当て引き金を引いた場合、銃口から弾丸が発射される際の爆発音を多少なりとも抑えることは可能でしょう。枕やクッションの中身が羽毛か綿かによってもその効果が異なるかもしれません。

ペットボトルの口に銃口を突っ込んで発砲した場合でも、圧力と温度を下げて騒音を抑える車やバイクのマフラーと似たような効果が得られます。音の発生源にて大気の振動を少しでも封じ込めれば、音がくぐもって減音するという仕組みですね。音がくぐもる=高温域がカットされて指向性が鈍り音の発生方向も分かりにくくなるので、狙撃においてはその効果を期待してサイレンサーを使用するのです。

まあ、映画やドラマの該当する場面を見るとそうですが、枕やペットボトルをインスタントサイレンサーとして使用する場合はあくまで近距離の相手を仕留める際に限りますので、弾丸が超音速で飛ぶときの衝撃音を計算する必要はないでしょう。

サイレンサー効果が高い22口径拳銃

もともと、22口径や45口径などの拳銃弾に関しては弾丸が飛ぶときの速度は音速以下となります。それ故に銃口での爆発音だけを減じる対策を取ればよいこととなるのです。特に22口径拳銃は小型で爆発音自体が小さいので昔から暗殺に使用されてきました。

Ruger_MK_III22口径オートマチック拳銃として性能&知名度ともに世界トップクラスの「スタームルガーMk」シリーズ。写真はMkⅢ22/45モデルとなります。スタームルガーMkシリーズは銃身長や銃身の太さが異なるもの、サイレンサー内蔵型など多くのバリエーションが存在します。「暗殺者」「ゴーストドッグ」「コラテラル」など、殺し屋が主人公の映画に多く登場するのも納得ですね。

 

最後に、昔の映画やドラマでリボルバーにサイレンサーを装着して使用する場面が多々ありますが、リボルバーは銃身と回転式弾倉の隙間(シリンダー・ギャップ)から発射ガスが漏れてしまうので、一部のリボルバー(シリンダーギャップが密閉される特殊な構造を持つナガンM1895など)を除き効果はありません。

 

投稿者:ToyGun.jp編集部