PICK UP!シネマほぼ百発百中!Gun観しやがれ!第14回「マグニフィセント・セブン」

2016年12月22日

エンタメ 映画

シネマほぼ百発百中!Gun観しやがれ!

  ~狙った映画はだいたい外さないシネマヒットマンが送る怒濤の銀幕見聞録~

(l to r) Vincent D'Onofrio, Martin Sensmeier, Manuel Garcia-Rulfo, Ethan Hawke, Denzel Washington, Chris Pratt and Byung-hun Lee star in MGM and Columbia Pictures' THE MAGNIFICENT SEVEN.

第14回『マグニフィセント・セブン』

監督 アントワーン・フークア 『トレーニング・デイ』『ザ・シューター/極大射程』
<CAST>
デンゼル・ワシントン 『イコライザー』
クリス・プラット   『ジュラシック・ワールド』
イーサン・ホーク   『トレーニング・デイ』
ビンセント・ドノフリオ『フルメタル・ジャケット』
イ・ビョンホン    『悪魔を見た』

2016年/アメリカ映画/スコープサイズ
原題:Magnificent Seven
上映時間:133分
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

2017年1月27日(金)公開
■公式HP: Magnificent7.jp

 

【作品概要】『七人の侍』『荒野の七人』の魂を受け継ぐ7人の野郎ども!

黒澤明の名作『七人の侍』、そのアメリカ版リメイクである『荒野の七人』。己の流儀で戦い、散った偉大なる七人の荒くれ者の魂が時を経て『マグニフィセント・セブン』として甦る!!
舞台は1879年アメリカ西部。開拓者たちを食い物にする冷酷非情な権力者が支配する町。愛する夫を殺された未亡人と町民たちは、なけなしの資金をもとに凄腕のガンマン、チザムを筆頭とする7人の用心棒を雇う。そして、町の命運と男たちの誇りを懸けた壮絶な戦いが幕を開けた!生き残るのは正義か?悪か?
『マグニフィセント・セブン(崇高なる7人)』のリーダー格チザムを演じるのは名実共にハリウッドの頂点を極めたデンゼル・ワシントン。その右腕となる陽気なギャンブラー、ファラデーに好漢クリス・プラット。更には今や渋い演技派に成長したイーサン・ホークや、ハリウッドでの活躍も目覚ましいイ・ビョンホンなど、豪華な布陣がスクリーン狭しと暴れ倒す!
監督は「トレーニング・デイ」『ザ・シューター/極大射程』など、硬派アクションでイイ仕事をし続ける信頼できる男、アントワーン・フークア。

ウエスタンは死んだって誰が言った?どっこい生きてるスクリーンの中。根性根性ド根性で己のため、善良な者のために戦う7人の勇姿に血糖値アドレナリンが急上昇し、男泣き&女泣き間違いなしのアクションウエスタンだ!

Haley Bennett and Chris Pratt in Metro-Goldwyn-Mayer Pictures and Columbia Pictures' THE MAGNIFICENT SEVEN.

【STORY】荒野のリクルート!募集人数は「7人」だ!

1879年、アメリカ西部の町ローズ・クリーク。開拓者が苦労に苦労を重ねて築いたこの町に「オレ様のものはオレ様のもの、お前らのものはオレ様のもの!よこさないとヒドイぞ!」と、ジャイアニズム全開の非道な資産家ボーグが進出!保安官を買収して強硬な立ち退きを住民に強いる。そして逆らう者を皆殺しにし、教会に放火するバチ当たりぶりを発揮する。お前悪魔かよ!!

ボーグに愛する夫を惨殺されたエマは復讐に燃え、住民と共になけなしの金をかき集め用心棒のリクルートを開始。まずは、お尋ね者を追っていた凄腕の治安官チザムに打診する。あっさり承諾したチザムは「西部スカウト行脚」に同行。チャラい色男だが腕は確かなギャンブラーのファラデー、指名手配中のメキシカン流れ者バスケス、伝説のスナイパーとして名を馳せたグットナイトと、その相棒であるアジアン・ナイフマスターのビリー、インディアン狩りの名手だった熊みたいな大男ホーンらを次々と面接して採用。そして、部族を追われた若きネイティブ・アメリカン戦士のレッドハーヴェストに目を付けたチザムは誓いの盃ならぬ「誓いの野生動物の生モツ」でスカウトに成功。こうして荒野の7人が無事集結!お前ら最高かよ!!

そして、ローズ・クリークに乗り込んだ7人は挨拶代わりにボーグの配下のクズどもの死体を築き上げ、仕事しないダメ保安官を叩き出す。こうして町の用心棒として就職した7人はやがて襲い来るであろうボーグ軍団を迎え撃つべく、鍬しか持ったことない町民にスパルタ式ガン&殺しのトレーニング(雨天決行)を課する。
その報を聞いたローグは「のび太のくせに生意気だぞ!」的に激怒。手下を山のように集めローズ・クリークへ乗り込むのだった。

やがて、町は地獄の戦場と化す。生き残るのは誰か?オレのポーク&ビーンズを食ったのは誰か?そしてチザムが用心棒を快諾した本当の目的とは・・・?

Denzel Washington stars in Metro-Goldwyn-Mayer Pictures and Columbia Pictures' THE MAGNIFICENT SEVEN.

 【Gun】ウエスタンでお馴染みの定番からガトリングガンまで

ウエスタンといえば、コルトSAAにウインチェスター・レバーアクションライフル。チザム役のデンゼル・ワシントンはピッカピカのニッケルシルバーが美しいSAAの4.75インチ銃身のシビリアンモデルを愛用し、曲乗りしながらのシューティングも披露。SAAはシビリアンの他に5.5インチのフロンティア、7.5インチのキャバルリーが多数使用されている。また、エマ役のヘイリー・ベネットはコルト1851ネイビーを使用。長物では、グッドナイトが愛用するウインチェスター1873をはじめ、1866イエローボーイ。そして、ファラデーが使用するウインチェスターライフルのソウド・オフモデルも登場。他にはJS&Co.12ゲージ水平二連ショットガン、スプリングフィールドM1873カービンなども登場していたような・・・(他にも色々ありますが、確認不足で申し訳ない)。

そして白眉なのはクライマックスで悪党ボーグ一味が撃ちまくるコルト1874ガトリングガン!こいつのド迫力のお陰で一気に戦争映画クラスの地獄絵図が展開するのだ。あーこわいこわい・・・。

Chris Pratt stars in Metro-Goldwyn-Mayer Pictures and Columbia Pictures' THE MAGNIFICENT SEVEN.

 【レビュー】今度は戦争だ!マカロニ風味もプラスして生まれ変わった最高の7人!!

『荒野の七人』のリメイクと聞いて「ま〜たお手軽に何でもかんでもリメイクすりゃいいってもんじゃないよ!」と、呆れたものでしたが、主演が我らがキング・オブ・ブラックブラザーことデンゼル・ワシントン、監督が『トレーニング・デイ』でデンゼルをワルシントンに変えてオスカーをもたらし、『イコライザー』でデンゼルを地球最強のDIY店員に変えたアントワン・フークアと聞いて「これはイケるかも」と掌返しした筆者。ほぼその期待に応えてくれた、いや〜それはそれは見事な見事な快作でございました(淀川長治氏リスペクト)。

オリジナルである『荒野の七人』のリメイクというよりは設定だけ残しキャラクターを一新した「リプート」であり、今回の7人のキャラもユル・ブリンナーやスティーブ・マックイーン、ジェームズ・コバーンやチャールズ・ブロンソンが演じたキャラからエッセンスだけを抽出して各人にミックスして割り当てた感じですかねえ。しかも今回は黒人、メキシコ人、アジア人、ネイティブ・アメリカンなど多国籍チーム。悪党側もオリジナルのいかにも粗野な盗賊ではなく、悪徳企業家というのも今風です。

正直、7人をスカウトするくだりはオリジナルと比べて若干単調で面白みに欠けますが、7人が揃って町に乗り込む中盤からクライマックスにかけての熱はオリジナルを凌駕するほど凄絶で興奮と泣きの連続でございます。マジで!

70年代以降のウエスタンの多くにマカロニウエスタン風味付けがなされたように本作にもその影響が顕著に見られ、『夕陽のガンマン』を彷彿とさせるレオーネ的ショットや、主人公の過去、戦争映画並みに死体が築き上げられる戦闘シーンなどマカロニファンも大満足の作り。やっぱウエスタンは撃ち合ってナンボでしょ!という方は嬉し涙で床下浸水必至です。

役者陣も信頼と実績のデンゼル・ワシントンをはじめハズシなし! デンゼル兄さんはフークア監督とは3回目のタッグで、前作『イコライザー』に続き「デンゼル地球最強説」を実証。チャラ男的なクリス・プラットも最高にシビれる○○○を見せてくれるし(イヤラシイ意味ではありません)、○○○○○と思ってたらやっぱり期待に応えて○○○くるイーサン・ホークも最高である(気になる人は是非劇場で確かめておくんなさい)。そして、アジアの男前イ・ビョンホン扮するナイフファイターがメチャクチャ格好いい!!韓流マダムも惚れ直しまっせ!そこの奥さん、西部劇だからと敬遠したら損しまっせ!!

興奮のあまり鳥味出して取り乱してしまいましたが、世知辛い世の中、誇りと怒りを胸に勝ち目のない戦いに不敵な笑みを浮かべながら挑む7人の男たちの心意気が美しすぎて震えます。今回は誰が散り、誰が生き残るのか・・・その勇姿をしっかりと目に焼き付けて頂きたい。

あとオリジナル版ファンの方、ユル・ブリンナーがホルスト・ブッフホルツをテストする「手を叩いてみろ」のシーンへのオマージュや、あの有名すぎるエルマー・バーンスタインのテーマ曲、エンドロールなど嬉し泣きで床上浸水必至要素満載ですよ。

2017年早々、映画ファン、西部劇ファン、ガンファンを満足させてくれる「マグニフィセント・セブン」。天逝したオリジナル版の「崇高なる七人(今年11月に最後の一人、ロバート・ヴォーン氏が逝去・・・合掌)」から地上へのお年玉として心ゆくまで楽しんで欲しい快作です。

もちろんトイガンJPも全力でオススメします!!!!!!!

 

 

投稿者:ToyGun.jp編集部