PICK UP!スターウォーズに登場した銃の原型とは【シネマ活動大射撃その1】

2016年01月07日

エンタメ 企画 映画

「シネマほぼ百発百中!Gun観しやがれ!」に続く映画関連の連載が遂にスタートします。

そのタイトルは

【シネマ活動大射撃】!!!

勢いだけの《見切り発射》コンテンツではありません(過去の投稿で自覚有り)。コンセプトは、映画に登場したオリジナル銃の原型となった実銃。あるいは、映画用に実銃をイジリーしちゃった珍銃。はたまた銃の登場するシーンでのブッ飛んだミステイクなど、映画に登場する銃の?を思いっきり自慢げに、そして重箱の隅を突くような陰湿さで解説するというものです。

という訳で、記念すべき第1回は夢の国に引っ越しても人気も面白さも衰えない、そしてもはや説明の必要もない、映画史を変えた一大スペースオペラ

「スターウォーズ」だ!!!!

現在、エピソード7に当たる最新作「フォースの覚醒」が世界規模で大ヒット中ですが、メカや小道具、クリーチャーなどのデザインが相変わらずレトロフューチャー的魅力を放ちブレがありません。思えば初公開作である「エピソード4/新たなる希望」が古典的な「お姫様救出劇」であったように、スターウォーズが長年に渡り広い年齢層に愛され続ける理由は、時代劇や戦争もの、海賊もの、はてはシェイクスピア悲劇まで、永久不変のオールドスタイル劇の魅力をふんだんに取り入れているからと確信しています。

劇中に登場する銃も、それを反映してかクラッシックタイプの実銃をベースにしたものが多いようです。

まずは、人気ナンバーワンキャラである、我らがハン・ソロ船長の愛用する「DL-44重ブラスター・ピストル」ならびに、ルーク・スカイウォーカーが「エピソード5/帝国の逆襲」で使用したブラスターの原型となった銃。index【モーゼル(マウザー)C96】 ※参考画像は、後期モデルとなるモーゼルM712のマルシン製エアガンとなります。

グリップの形状から、ブルームハンドル(箒の柄)なる仇名を付けられたドイツ製大型自動拳銃。1896年に生産が開始されたクラッシックな銃ながら、時代を超えて映える特徴的なフォルムのため永きに渡り映画で使用されています。SF映画のジャンルでいえば、近未来の殺人ゲームを描いた「華麗なる殺人」(65′)に珍しいニッケルメッキ仕様のモデルが登場してました。

「スターウォーズ」(エピソード4〜7)では、本銃の上部側面にスコープ、銃身の先端部分にラッパ状のフラッシュハイダ(消炎器)を装着するなどのカスタマイズが施された「DL-44重ブラスター・ピストル」をハリソン・フォード扮するハン・ソロが愛用しています。銃の原型が容易に分かる比較的シンプルなカスタムだっため、77年の「エピソード4/新たなる希望」(公開当時のタイトル表記は「スターウォーズ」)公開当時からGUNマニアの間で話題となりました。現在までモデルガンをベースにDL-44を自作したファンの数は底知れず。

「エピソード5/帝国の逆襲」でマーク・ハミル扮するルーク・スカイウォーカーが使用したブラスターも同型のものですが、ハン・ソロ使用のものとは微妙な違いがあるそうです。

 

Sterling_SMG2【スターリング サブマシンガン】

帝国軍(エピソード4〜6)およびファーストオーダー(エピソード7)の歩兵ストーム・トルーパーが使用する「E-11ブラスター」の原型。

第二次世界大戦中にイギリス軍用に開発された傑作サブマシンガンです。大戦中は少数の試験運用のみで終わりましたが、戦後になり量産されました。シンプルな がら堅牢で取り回しも良く、いかにも兵士向けの銃という雰囲気。「エピソード4/新たなる希望」のプロダクションデザインにおいて、小道具倉庫に本銃のプ ロップが大量に眠っていたので採用が決定したという撮影裏話があるようです。

こちらも、折りたたみ式ストックを畳んだ状態にし、スコープ?を本体上部後方に装着するというシンプルなカスタマイズがなされ、「E-11」なる名称のブラスターに生まれ変わったのです。

Machine_gun_MG34_rangers【MG34 マシンガン】

帝国軍(エピソード4〜5 )の歩兵ストーム・トルーパーが使用する「DLT-19重ブラスター・ライフル」および、銀河共和国軍の歩兵クローン・トルーパー(エピソード2〜3)が使用する「DC-15Aブラスター・ライフル」の原型。

1934年にドイツ軍に制式化された初の本格的汎用機関銃がMG34です。歩兵用、車載用、対空用として、八面六臂の活躍を見せ、後継機種となるMG-42の登場後も量産され続けました。

ストーム・トルーパーが使用する大型のブラスター・ライフル「DLT-19」に関しては、外観上MG34にほとんど手を加えていないように見えます。本銃もそのスマートで特徴的なフォルムで違和感なく銀河大戦に溶け込んでいて、今さらながら驚かされます。

一方、それより前の時代を描いた「エピソード2/クローンの攻撃」「エピソード3/シスの復讐」に登場する共和国軍の歩兵クローン・トルーパーが使用した、より大型のブラスター・ライフル「DC-15A」についてはMG-34の本体後部のみ名残を残しながら銃身部分を大幅にカスタマイズ。無骨でボリューム満点のフォルムとなっています。かなり取り回しが悪そうですが・・・。なお、この「DC-15A」はMG-34をベースに先のスターリング サブマシンガンのパーツが組み込まれているとの事。しかし、パッと見では全く分かりません。

 

他にも、まだまだ実銃をモデルにした銃が登場しているようですが、代表的なものとして以上の3種を紹介させて頂きました。

実銃ベースのブラスターを採用した経緯が、「エピソード4/新たなる希望」製作時の予算不足をカバーするため、初期段階でのブラスターデザインが決定打に欠けていた、など理由があるようですが、やはりこれは運命でありフォースのお導きというしかありません。スターウォーズという新しくも、どこか懐かしい冒険物語には時代を超えて通用する古き良きメカニズムが必要不可欠だったのです。

現在大ヒット公開中の「フォースの覚醒」でも、その魅力は色褪せることなく炸裂していることは言うまでもないでしょう。

投稿者:ToyGun.jp編集部