PICK UP!コラム「トイガン欲しすぎて喉から手が出たあの頃〜痛恨の用心棒」

2015年08月12日

NEWS 企画

DSC_0882

コラム「トイガン欲しすぎて喉から手が出たあの頃〜痛恨の用心棒」

初めて買ったモデルガンというのが、コルト・シングル・アクション・アーミー(SAA)の5 1/2インチモデル、アーティラリーだった(参考画像はコルトSAAは4 3/4インチモデル、シビリアンのモデルガン)

しかも、ずっしり重い発火式モデルガンではなく、今は無きプラモデルメーカー「LS」が発売していた伝説のプラ・モデルガンであった。発火式でも弾を飛ばすワケでもない、軽いながらもそこそこリアルな外観の観賞用(もしくは手に持って雰囲気のみ味わう)というスタンスのトイガンなのである。

有名アクション映画に対する露骨過ぎるオマージュ(当時はパクリ、と素直に呼ぶほうが粋であった)や、ペーパーバックの表紙を思わせるイラストか施されたパッケージが味わい深く、サイズ的にツッコミ必須の商品もあったものの、本格的なモデルガンが買えない子供にとって心強い存在だった。

当時、中学2年生(同コラム、手作りショットガン回から少し後の話である)で、少ない小遣いをなんとかやりくりして近所の玩具店で購入した時の、今では決して味わえないピュアな興奮は忘れられない(正直言うと、本記事を書く1時間前までは忘れていました)

因みに、この当時筆者のGunに関する知識は、ショットガンと44マグナムという種類の銃がある、という素人に産毛が生えた程度のものであった。コルトSAAが西部開拓時代に活躍した銃ということをパッケージでうっすらと知るものの、丁度いい長さの回転式拳銃という見た目のみでチョイス、「ダーティハリー」の44マグナムと同じようなもんやね、という神をも恐れぬアバウトさが眩しかった(自己申告)

購入後、半日かけて組み立て、出来上がるともうトイレと風呂以外は離さなかった。メシの時も傍らに置き、寝るときは枕元に置いた。「お前は指名手配中のガンマンか」という、母親の的確過ぎるツッコミも中2脳をさらにヒートさせる電源にしかならなかった。

そこへ追い打ちをかけるように日曜洋画劇場で「荒野の用心棒」が放映される。言わずと知れたマカロニウエスタンの傑作でクリント・イーストウッドの初期の代表作である。そう、コルトSAAアーティラリーがイーストウッドの得物として大活躍するのだ!!clint-eastwood-394536_1280

コルトの神は単細胞な中2に最高の餌を与えてしまったのだ(思えば中2期の日曜洋画劇場は色々と罪な存在だった)

勿論、プラ製のアーティラリーを手に9時前からブラウン管前に待機!イーストウッドが魅せるアーティラリーの華麗なるファニングショット(扇撃ち)※ようは引き金に指をかけながらもう片方の手で劇鉄を素早く撫でる用に叩き連射する撃ち方である。このファニングショットは特に雑なマカロニ作品では適当にサササーっ!と劇鉄を扇ぎ続けると周囲の敵が勝手にパタパタ倒れてくれる便利さで重宝されていた。

あえて言うまでもないが、プラモデルガンを手にプラスティック浮かれモードの中2は狂ったようにプラスティックの撃鉄を叩きまくった。

 

そして

 

「荒野の用心棒の」エンドマークが出る頃にコルトSAAプラモデルガンもエンドを迎えたのである。

 

プラスティックの撃鉄が根本から折れ、そしてピュアなトランス状態にあった中2の心もへし折れた。

 

 

「・・・・認めたくないものだな。若さゆえの過ちというものを」by 赤い彗星

 

投稿者:ToyGun.jp編集部