PICK UP!コラム「トイガン欲しすぎて喉から手が出たあの頃〜手作りゲッタウェイ」

2015年07月21日

NEWS 企画

コラム「トイガン欲しすぎて喉から手が出たあの頃〜手作りゲッタウェイ」

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皆さんがトイガン(モデルガン、エアガン)が欲しい!と最初に思ったきっかけは何でしょう?

恐らく「アクション映画の影響」という方が多いのではないでしょうか?

かくなる筆者も小学校高学年〜中学にかけて、テレビの洋画劇場で放映された「夕陽のガンマン」「ダーティハリー」といったクリント・イーストウッドの代表作を始め、親戚の兄ちゃんに連れられて映画館でビビりながら観た第1作目の「マッドマックス」などで劇中に登場する銃に興味を持ち始めたのがきっかけです。

筆者の年齢がうっすらとバレたところで更に話を進めます。

中学校1年当時、もちろんモデルガンなんて高嶺の花。憧れの44マグナムモデルガンを購入するなんて、同じく憧れの高嶺の花である同級生女子、いずみちゃんへの告白を成功させるよりもインポッシブルなミッションでした(いっておきますが、このあと告白も見事に玉砕します)

そんな、ある日。今は亡き淀川長治先生の日曜洋画劇場でオンエアされた、サム・ペキンパー監督、スティーブ・マックイーン主演のバイオレンスアクションの名作「ゲッタウェイ」で中坊期の筆者は衝撃を受けたのです。警察に追い詰められたマックイーン扮する主人公ドク・マッコイが、街の銃砲店?で入手して使用するショットガン(ハイスタンダードK1200)のその凄まじい威力!

パトカーを粉砕し、クライマックスのモーテルの銃撃戦では撃たれた敵が壁まで吹っ飛ぶ。そしてポンプアクションの何ともいえない快感・・・。マックイーンのリアルな銃の扱いも見事でございました。

「やばい・・・めっちゃ欲しい」

アメリカの孤高の鬼才と伝説の名優は、東洋の片隅に住む名も無き童貞中学生にポンプアクション式ショットガンの格好良さを一晩で植え付けてしまったのです。

こうなると寝ても覚めても頭の中はポンプアクション。「人間ポンプ」という全く関係のないワードにも反応するダメなパブロフの犬と化すほどでした。しかし、当時モデルガンで発売されていたポンプアクションといえばMGC製のレミントンM31で、中坊の小遣いで買える代物ではなく、頭を地中深く埋めるレベルの土下座をしても親に買ってもらうことが出来ないのは目に見えていました。

そうなると、覚醒するのは貧乏人のポジティブ回路。

「ショットガンが買えないなら作ればいいじゃない」

・・・・・・。

アントワネット的名言だと思ったが、まずは材料がいる。近所の資材置き場でゴミ同然のショボい角材を貰い、配管業を営む友達の家から塩ビパイプを譲って貰った。後は家にある工具で大丈夫だ。

「ゲッタウェイ」鑑賞から1週間後の日曜日。遂に念願のポンプアクション・ショットガン制作を決行。塩ビパイプはノコで切断し、銃身とチューブマガジンに。そして角材をナイフで削りやすりをかけて非常に不細工なストックとフレームを作る。接着は瞬間接着剤と黒のガムテープ、とにかく形になればいいというせっかち&アバウトな思考はこの頃既に育まれていたようである。

かなり不細工だが、何とかそれらしい形のものが出来た。しかし、問題はポンプアクションの要である可動式のフォアエンド(前床)だ。これがないと「シャキーン!」という快感が味わえない。そこで採用したのが細目の青竹、そう、足裏マッサージに使うあの青竹踏みである。ウチのオカンが愛用していたため家に何個かストックがあったので、「すみません、1つもらいます」と、心の中で言ってガメた。少しカーブや幅が足りない部分はプラ版とガムテープで補強(ガムテ最強説)。強引に前後に動かせるように塩ビパイプに取り付けた。5回に1回の割合でフォアエンドが外れるが細かいことを気にしないのが男だ。

興奮した。木と塩ビと青竹で出来た得体の知れない物体を振り回す中1男子(脳内ではマックイーンだ)。今なら近所の人に目撃されたら即通報レベルだっただろう。

しかし、少年の幻想はいつも儚く散る。

学校から帰ってきた筆者の心を、オカンの冷徹なひと言が撃ち抜いた。

「あのきったない棒きれ捨てといたで」

・・・・・・。

青竹を無断拝借したことは幸いバレませんでしたが、中1男子のマックイーンへの野望はあっけない終焉を迎えたのです。

それから8年後。大学生になりバイトで貯めた金で中1期の遺恨を晴らすようにMGC製のレミントンM31を購入しました。

 

そして、あの頃培われたものは今、「厨二病」という形で筆者の人生を華麗に彩って(ねえよ)

 

※写真はイメージで、ちゃんとしたエアガンです。一応「ゲッタウェイ」によせてあります。

投稿者:ToyGun.jp編集部