PICK UP!「シネマほぼ百発百中!Gun観しやがれ!〜第2回 東京無国籍少女」

2015年07月15日

NEWS エンタメ 映画

「シネマほぼ百発百中!Gun観しやがれ!」

~狙った映画はだいたい外れないシネマヒットマンが送る怒濤の銀幕見聞録~

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第2回「東京無国籍少女」

2015年度 日本映画
監督 押井 守
原案 山岸謙太郎

出演
清野 菜名
金子 ノブアキ
りりィ
本田 博太郎

7月25日(土)より全国ロードショー
製作・配給 東映ビデオ

公式HP  http://mukokuseki-movie.com/

【解説】押井ワールドの新たな扉を開く世紀末少女黙示録

「イノセンス」「THE NEXT GENERATION パトレイバー」など、アニメと実写の両方で独特の世界観を展開する鬼才、押井守の最新作が満を持して登場。それが、今夏公開となる「東京無国籍少女」である。

とある女子美術高等専門学校を舞台に、心身共に傷を抱えた天才アーティストの少女に眠る恐るべき「闇」を静謐に、そして衝撃的に描いた本年屈指の問題作。

作家として自身に課した枠を外すべく、これまでタブーとしてきた直接的で凄惨な暴力描写や性的描写を本作で解禁。押井ワールドの新たな扉が今ここに開かれようとしている。

硬質な純粋さと繊細な狂気を併せ持つミステリアスなヒロイン、藍には、モデル出身で映画「TOKYO TRIBE」でも鬼才、園子温を唸らせた清野菜名。脇を固めるのは、金子ノブアキ、りりィ、そして、すっかり“怪優”の地位を築いた本田博太郎など、個性派揃いのメンツである。

藍を導く謎の少女、群発する自身、響く大量の鶏の羽音・・・白日夢のような学園生活の中で、静かに崩壊していく藍の日常。その先に見えた衝撃の結末とは?

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【物語】ここにいるのは本当の私なのか?

舞台はとある女子美術高等専門学校。かつて天才アーティストとして持て囃された藍は、事故で負傷した影響により心に癒えようのない傷を負うこととなった。そして、今では眠ることすら出来ず、授業を放棄して謎のオブジェ作りに没頭する日々を送っていた。

そんな、完全に浮いた存在の藍であるが、彼女の才能を広告塔として利用したい教頭は藍の全ての言動を黙認していた。その様子を苦々しく思う担任教師、嫉妬を募らせる同級生たち。藍は執拗なイジメと嫌がらせの日々の中、唯一の味方である保険医にも決して心を開こうとしなかった。

やがて、藍の周囲で起こり始める数々の不可解な出来事。そして、謎の少女が問いかける「お前はなぜここにいる?」が意味するものとは?

【寸評】衝撃のクライマックス!驚異の清野菜名!

「ラスト15分 この結末は予想できない」というコピーの通り、それまで白日夢的展開を見せていた女子校憂鬱絵巻が終盤になって突如凄まじい凶暴さを放つ衝撃の問題作。

夢と現実のボーダレスというテーマは押井守ワールドに欠かせないものであるが、本作はそのテーマを大胆に切り取ってみせた意欲作である。

このタイプの作品はレビュアー泣かせというか、感想を述べるのに細心の注意が必要になってしまうので、多くが伝わりにくい点はご容赦いただきたい。

閉塞的な学園ドラマの体で進むストーリーは、時に生々しく時に幻想的で先の予想を許さないからこそ、クライマックスの爆発の衝撃は強烈なものである。そして、この「爆発」をその華奢な体で1人背負う清野菜名の驚嘆の一言に尽きるスペック!彼女が見せる恐るべきパフォーマンスは、邦画史に弾痕を残すこととなるだろう。

とにかく、内向的学園ドラマと思って敬遠するのだけは止めた方がいい衝撃作!
なんかモヤモヤしたレビューで申し訳ありません。トイガンJPで紹介する類の映画、という事でお察しくださいませ。

 

投稿者:ToyGun.jp編集部